はなのはなし

ひとりごと

女子一人旅におすすめしたい東京のゲストハウス

外国人旅行者の方に「どこに泊まっているの?」と聞くとカプセルテルやゲストハウス(ドミトリー)と答える人が結構います。東京のホテルは高くて予約がなかなか取れない。日中は観光しているのでカプセルホテルで十分なのだそうです。 旅行が好きで国内外旅をしますが、今までカプセルやドミトリーに泊まったことがなかったのでドミトリーがどんなところか自分で体験することにしました。

 浅草「BUNKA HOTEL TOKYO」

浅草「BUNKA HOTEL TOKYO(ブンカホステル東京)」 住所:東京都台東区浅草1−13−5 東京メトロ銀座線「浅草」駅    徒歩5分 東京メトロ銀座線「田原町」駅   徒歩5分 都営浅草線「浅草」駅       徒歩5分

[caption id="attachment_776" align="aligncenter" width="360"]ブンカホステル東京 シンプルで生活感のあるデザイン[/caption]

 プライバシーが守られるバンクベッドドミトリー

泊まったのは女性専用ドミトリーです。ベッドは木製のバンクベッド(2段ベッド)です。ナチュラル×ホワイトの色合いも優しく清潔感があります。 ベッドはシングル幅はしっかりありますが天井は低めです。

ドミトリータイプのほかにファミリールームもあるので、家族での利用もできます。

支給されるバスタオルは無料で毎日替えてくれます。ベッドの枕元には読書灯と2口コンセントがあるので携帯を見るのに便利でした。 ベッド内には簡易なセーフティボックスがありますが、別途ベッドスペース外のドミトリー内に小さめ(30×25×35cm)のロッカーもあります。

シャワールームには無料のシャンプーとリンス。パウダールームにはドライヤーが備わっています。ランドリールームもあります。

最上階には共有スペースのダイニングルームがあり、冷蔵庫・レンジ・トースター・電気ケトル等があるので自炊も可能です。

ここのベットは入り口がカーテンで、その他四方は木製の壁で囲まれています。この入り口の配置は他のベットと重ならないように配慮されています。そのためパーソナルスペースがしっかりと確保されている感覚がありました。おしゃれかつ機能的な配置がとてもいいと思います。

 入りやすい雰囲気の居酒屋「ブンカ」併設

[caption id="attachment_777" align="aligncenter" width="360"]居酒屋ブンカ ガラス戸で開放的な居酒屋ブンカ[/caption]

1階にはフロントと日本酒が充実した居酒屋「ブンカ」があります。 間口が広く、ガラス戸なので店内は明るく1人でも入りやすい雰囲気です。宿泊者以外の利用者もいるようでした。

朝はここで朝食をとることも可能です。 夜はお酒のラインナップが充実していて、晩酌セットなど1人飲みも楽しめます。飲食店が多いところに位置するので食事には困らないのですが、ひとり旅の時は1階にこんなお店があるゲストハウスは便利だと思います。

<おススメポイント>ここの近くに「蛇骨湯」という銭湯もあるので狭いシャワールームが苦手な方は是非そちらへいくといいと思います。令和元年5月31日に閉店されました。江戸時代から続く下町の銭湯でした。下町情緒あふれる浅草ですが、時代とともに変わっていくのは仕方がないのでしょうがとても残念です。浅草は浅草寺を中心に商店街が栄えています。昼間っから飲んでいる人がたくさんいるホッピー通りがあったりと、とても魅力的な町です。そんな浅草にある「BUNKA HOTEL TOKYO」はお勧め度の高いホテルです。

 神楽坂「UNPLAN kagurazaka」

〒162-0808東京都新宿区天神町23-1 東京メトロ東西線神楽坂駅  徒歩3分

[caption id="attachment_781" align="aligncenter" width="360"]UNPLAN 木製のバンクベッドがおしゃれ[/caption]

 機能的で充実した施設

女性専用の14人部屋を利用しました。事前に予約していましたが当日はほぼ満室で人気のようです。利用者は海外の人が多くいろいろな国の人が利用されていました。 ベッドは上下2段になっていますが、子供用の2段ベットとは違ってオシャレです。2段ベットの手すりやはしごはしっかりしていて上りやすかったです。スペースは天井高も幅も1メートルくらい。奥行きが2メートルくらい。 お布団は特注のようで幅が狭目でした。寝返りを打つとお布団からはみ出しちゃいます。ここがちょっと気になりました。フロントで別に毛布を貸してもらえるので、寒い時期などは貸してもらうといいと思います。 天井が低いので着替えの時にちょっと不便を感じましたが、寝る時以外は1階か共有スペースで過ごしていたので問題ありませんでした。ベッドのヘッド部分には鍵がかかる貴重品入れがあります。

14人部屋の女性用ドミトリーには室内にシャワールームがあります。 シャワーブースは2つ、洗面台は3つ。ホワイトを基調にしていて清潔感がありました。使用時間は制限があり夜中は使用禁止です。 でも、違うフロアに24時間使用可能なシャワールームあるので遅くなった時でも大丈夫でした。ただし24時間使用可能なシャワールームは男女兼用なので、できる限り女性用を使用したほうがいいと思います。 シャンプー・リンス・ドライヤーはあります。 タオル・歯ブラシは有料です。

共有スペース

3階には共有スペースがあります。レンジや冷蔵庫があり、自炊ができます。 ペットボトルなどの飲み物の販売もしていました。TVもあるので長期滞在している人はここでゆっくり過ごしているようでした。

[caption id="attachment_773" align="aligncenter" width="360"]共有スペース TVやキッチンのある共有スペース[/caption]

「アンプラン」のレセプション兼カフェ&バー

[caption id="attachment_774" align="aligncenter" width="320"]カフェ&バー オシャレなカフェバー兼用のレセプション[/caption]

オシャレなドミトリーの1階はバーやカフェになっているところが多いようです。ここも1階がレセプション兼カフェ&バーでした。 宿泊者以外の人も利用できます。夜はバータイムになりますが、宿泊者はオーダーをしなくてもここでPCを使用したり自由に利用できます。

このスペースではおしゃべりをするわけはないのですが、同じ時間を共有できているようないい時間が流れていました。 従業員の方は日本語ベラベラの外国人か英語ベラベラの日本人の方で、とっても感じよく対応してくれました。

<おススメポイント>周囲の雰囲気もいいので女子にお勧めできます。ファミリールームもあるので、地方からグループでくる人にはファミリールームをオススメしたいです。近くには商店街もありますが、飯田橋方面へ10分くらい歩くと飲食店が多くあります。フロントで周辺の観光マップをもらえるのでそちらを参考に散策するといいと思います。スタッフも宿泊者も国際色豊かでとっても雰囲気のいいところでした。

 浅草蔵前「MyCUBE by MYSTAYS 」

浅草蔵前(マイキューブマイステイズ) 住所:東京都台東区蔵前2丁目6−7

都営浅草線「蔵前」駅  A2 徒歩1分 都営大江戸線「蔵前」駅 A6徒歩4分 都営浅草線「浅草」駅   徒歩15分

[caption id="attachment_775" align="aligncenter" width="320"]カプセルホテル シックな内装が落ち着きます[/caption]

 機能的で広めのベッドルーム

パーソナルスペースが広くて過ごしやすいカプセルホテルです。 2段ベッドではなく、天井の高さは約160センチあるので圧迫感がありません。完全に立てないかもしれませんが、膝立ちはできます。 2段ベッドの上の段は何かと使い勝手が悪いので、こういうタイプのカプセルホテルは快適です。 ベッドスペース内にTVもあり、スリッパ、バスタオルはベッド内にあります。すべてのスイッチが寝たまま手が届くようになっているもの機能的で良かったです。

ベッド下に大きめのスーツケースが収納できるスペースがあります。このスペースがあるので通路に荷物を置きっぱなしにする人がいなくて、大勢の人が泊っているのにとても整然として気持ちいい空間となっていました。このベッド下の収納スペースには鍵もかかるので安心です。

バスルームにはシャンプー・リンス・歯ブラシ・コットンなどアメニティが充実していましす。耳栓もバスルーム用意されていたので、周囲の音が気になる場合は利用すると良いと思います。バスルームにあるアメニティはすべて無料なのがうれしかったです。

フロントは2階にあり24時間スタッフがいてくれるのも良いです。 フロント裏にはバーを兼ねた共有スペースがあります。

 いろいろな所にアクセスがしやす立地

蔵前なので、移動などを考えると敬遠されるかもしれませんが、駅近で安く泊まれるのでお金を節約したい人にお勧めしたいホテルです。 蔵前の良いところをまとめてみました。 ①浅草に近い 浅草に近いので下町を中心に観光するのであれば立地的にも良いと思います。 最寄りの浅草線を利用すると浅草駅まで1駅ですが、駅を降りてからちょっと歩きますが、浅草寺など観光地に行きやすいです。

スカイツリーに近い 最寄りの浅草線「蔵前」駅から「押上(スカイツリー前)」まで3駅 徒歩も含めて10〜15分くらいで行けます。

両国国技館に近い ちょっと歩きますが両国国技館にも近いです。相撲観戦はチケットを買うのが大変そうですが、ちゃんこ鍋屋さんなどがあります。歩いているとお相撲さんに遭遇するかもしれません。

④周辺も下町 下町らしく昭和な感じの飲み屋さんが近くにあったりと、ちょっと風情があります。オシャレなカフェも多いです。ちょっと渋い町だけど散策してみても楽しいところです。

<おすすめポイント>パーソナルスペースが広いのがとにかくいいです。大きな荷物がある人や出張者などにもお勧めできます。また、タイミングによってはすごく安いプランがあります。旅行シーズンから外れた週初めとかが狙い目です。 ドミトリータイプの部屋ですが、五千円を切るプランもありました。(2018年8月調べ)

 新宿「IMANO TOKYO HOSTEL 」

住所:東京都新宿区新宿5丁目12-2

東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線新宿三丁目」駅  E2徒歩3分 C7徒歩4分 ●JR 「新宿」駅 中央東口 徒歩9分

[caption id="attachment_778" align="aligncenter" width="320"]イマオ 喧騒からちょっと外れたところにあります。[/caption]

 都心の隠れ家のようなゲストハウス

ベッドルームはバクベッドドミトリー。シャワー・トイレ・キッチンは共同利用となります。泊まったフロアーが男性用ドミトリーと女性用ドミトリーが混在しているフロアでした。シャワールームは女性用男性用がそれぞれありました。でも、フロントで女性用でも男性が使用している場合があるので別の階の女性専用フロアーに行くことをお勧めされました。わざわざ別のフロアーに行くのはちょっと面倒なので、予約時に女性専用フロアーを指定したほうがいいと思います。 各フロアーには共有スペースがあり気軽に利用できます。 バスタオル・歯ブラシ・耳栓は有料です。 シャワールームには無料のシャンプー・リンス・ボディソープがあります。 4泊以上すると1度シーツを替えてもらえます。3泊だとシーツを変えてもらえません。 受付は24時間対応。ゲストハウスは夜間受付対応をしないところがあるので24時間フロントに人がいるのは安心できていいと思います。

1階にカフェがあります。メニュはそれほど多くありませんが一人旅で軽く食べたいときは十分です。

 買い物に便利な立地の新宿三丁目

都心の中心のような場所ですが周辺は見どころは多いです。

①花園神社 ホテルから近いので気軽に行けると思います。この神社は「酉の市」で有名な神社です。11月の酉の日に行われる「酉の市」が有名ですが、商売繁盛の熊手が風物詩。見世物小屋があったりと、夏祭りとは異なる風情が面白いです。

新宿ゴールデン街 狭い区間に小さな飲み屋さんが沢山あります。観光客が多く訪れるそうです。

伊勢丹新宿店 地下一階は食料品売り場。ここでしか売っていないものもあるので手土産にいいものがたくさんあります。お弁当やお惣菜も充実しているのでここの買いこんでホテルで食べるのもいいと思います。

ビックロ ユニクロビックカメラがコラボした店内。外国人観光客が多いです。外国からのお客様を案内するにはいいところだと思います。

新宿御苑 環境庁所管の庭園。有料ですが、季節ごとに花を楽しめます。飲酒は不可ですが桜の季節には訪れたい所です。

<おすすめポイント>新宿付近で宿泊をしたいのであればおススメです。早朝や深夜のバスや電車を利用する時などにお安く泊まりたいときには候補にできると思います。都心にあるのでアメニティなどのサービスが充実していないのは仕方ないと思います。

あとがき

東京のゲストハウスに泊まってみたいと思って実際に泊まってみました。ちょっと面白い体験ができました。地方から来る若い人におススメしたいと思いました。外国人旅行者も多く、たこ焼きパーティなどのイベント企画もあったりします。普段できない異文化交流も出来そうなので、ホテルがいっぱいで予約できない時には是非検討してみてください。

新宿の末広亭「深夜寄席」へ講談師神田松之丞さんを聴きに行く。

2018年9月23日。新宿末広亭深夜寄席へ行ってきました。

満員札止めでした。

講談人気に火がついて~潮目が変わってできたうずの中に巻き込まれているようなそれでいて緩やかでみんなで心地よく漂っているようなそんなひとときでした。

 新宿末広亭はいま、行っておきたい寄席

住所:新宿区新宿3−6−12

地下鉄の新宿三丁目伊勢丹新宿店のそば)から徒歩3分くらいのところにあります。周囲にはレストランやバーが立ち並ぶエリアにあります。

都内には4つの常設寄席がありますが、新宿広末亭は是非ともいってい欲しい寄席です。木造で左右に桟敷席があり造形的にも魅力があります。今の建築基準ではありえない造りだそうです。落語や講談に興味がなくてもぜひ行っていただきたい風情があります。

寄席は365日休みなくやっています。ただし余一会(31日に開催される特別興行)は事前に前売り券を持っていないと入れないことがあります。

12:00~16:30 昼の部

17:00~21:00 夜の部

木戸銭(入場料)は3000円

昼と夜の入れ替えがないのでお昼の12時から21時までいられます。

18時を過ぎたら2500円、19時を過ぎると1500円の割引があります。

会社帰りの19時すぎに入場したら1500円で2時間楽しめるのです。この2時間で落語や手品、漫談、太神楽などの日本芸能が堪能できるのでとってもお得だと思います。お酒の持ち込みはできませんが、お弁当は持ち込めます。(販売もしています。)近くにある伊勢丹の地下1階でお弁当を買ってくるのもおすすめです。

 深夜寄席は若手の勉強場

 深夜寄席は毎週土曜日

21:30〜23:00

末広亭の「深夜寄席」は若手の修行の場として開催される寄席。なので木戸銭が1000円ととても安い。(2017年5月より500円から1000円に値上げされています)

末廣亭さんは無償で会場を提供して、運営は出演者が行ます。

二つ目さんしか出られない会なので神田松之丞さんが深夜寄席に上がるうちに一度行っておきたいと思っていました。

本来は2018年7月28日でしたが、その日は台風の襲来であえなく中止が決定。(寄席が中止になるというのは滅多にないことだそうです)そして、9月22日に同じメンバーで実施が決定されると知って絶対行こう!って思っていました。

折しも前日に松之丞さん「報道ステーション」に出演。報道ステーションでは小三治師匠にも鶴瓶師匠にも大絶賛!されていました。番組中では松之丞さんの大ネタ「中村仲蔵」が紹介されました。そして、翌日の深夜寄席でした。

2時間前の7時半に一度行って様子を確認して、多分行列ができるのは8時過ぎだろうから、新宿三丁目で軽く1人飲みしながら時間を潰すように計画しました。でも、お昼過ぎに末広亭Twitterを発見!

「本日の深夜寄席は混雑が予想されます。札止の際は、ご入場できませんので予めご了承ください」

と書いてあります。これはちょっと早めに行かなくてはと思いました。それでも19時くらいに到着すすれば余裕でしょ!って思って家を出ました。

末廣亭へ向かう電車の中で再度Twitterをチェックすると

「只今、列が出来始めました。」って。これ17:19のTLです。入れないことはないだろうと思いながらも小走りに7時ちょっと前に末広亭に到着。

でも、列なんてない!

末広亭の前には数人写真を撮っている人がいるくらい。とりあえず、入り口で聞いてみたら、「深夜寄席ですね。はい整理券です。」と。

なんと!!整理券対応していた。(→これ始まって以来のことだそうです。)

7時前で80番でした。21時までに帰ってきてねってある。

[caption id="attachment_504" align="aligncenter" width="319"]末廣亭の整理券 19時前に到着して整理券80番をゲット![/caption]

こんな繁華街のど真ん中に何時間も長い行列作ったら周辺の飲み屋さんからクレーム来ますよね。整理券を出すなんて〜神田松之丞さんおそるべし!!

整理券をもらえたので近くのバルで時間を潰して21時前に戻って来ました。すでに人だかり。整理番号50番までは末廣亭の前で並べますが50番以降は近くの路地で並ぶように言われます。

深夜寄席は若手の勉強の場。運営は演者さんが行います。なので並んでいても目の前に演者さんが現れます!松之丞さんがチラシを配りながら木戸銭を回収。柳若さんに誘導されて、橋蔵さんが最後尾の看板持って整理、小笑さんから半券もらって〜昇市さんに誘導されて移動して〜(昇市さんは出番がないのにお手伝いされていました。)入るときに松之丞さんにお迎えされた。ファンにとってはこんな贅沢があっていいのかしらぁ~と思うほど、演者さんがスタッフのように接してくれます。

入場してみると寄席の中はとにかく人があふれていて立ち見がでていました。2階席を開放するのではないかと期待していたのですが、2階は開けてもらえませんでした。立ち見が出ても2階は開けない。しかも入場は300人までと指示があったみたいで入れなかった人もいたみたいです。

<出演者・演目>

■春風亭若柳さん「お菊の皿

落語と講談の違いがよくわかりました。末廣亭7月の上席で松鯉先生の「番町皿屋敷」を聞いていたので落語になるとこんなに笑えるんだ!と知りました。若柳さんが上手だからだと思いますが。みんなでお皿数えて楽しかったです。次に出てくる橋蔵さんのことも盛上げてくれて寄席が一気に暖かくなりました。

■春風亭橋蔵さん「初天神

2つ目昇進後の初深夜寄席だったそうです。きんちゃん可愛かった。

三遊亭小笑さん「粗忽の釘

毒舌のような毒舌でないような、独特の間で楽しませてもらいました。

■神田松之丞さん「中村仲蔵」 大ネタだから寄席ではかからないと思っていたまさかの「中村仲蔵」。

30分の持ち時間で45分の熱演。寄席用にアレンジされているようでした。

何度聞いても「中村仲蔵」が好きです。今の松之丞さんそのもだという感じです。ほかの演目もそうですがアレンジは演じる場所や時間で変わります。その中で「中村仲蔵」はいつもその時の「今」を見守りたい、そんな演目です。

その場にいる人全員が松之丞さんに集中し一言も聞き逃すまいというピリついた空気が、幕が降りるとともに緩みました。緊張が緩むと同時にみんなの歓喜と賞賛の声が飛び交う。まさに中村仲蔵の5日目の幕引きの再現のようでした。

ひとりで行った私は「すごいもの見たなぁ」と、誰に言うでもなく心の中で何度もそう呟きながら帰途につきました。

あとがき

末廣亭深夜寄席は40年以上も続いている会だそうです。

「二つ目さんの勉強会」で「興行」ではないということです。席亭さんは「興行じゃないから2階席は開けない」のだそうです。

週末の夜に若手の手作りの落語会に行くというのはなかなかいい機会だと思います。また、行きたいです。

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2020年2月に神田松之丞さんが真打に昇進することが決定しました。

松之丞改め伯山(はくざん)を襲名されます。今後深夜寄席に出る機会はないかもしれませんが、真打昇進興行は2020年2月中席(2月11日)より新宿末廣亭で始まります。昇進興行期間中は毎日ネタを変える予定だとおっしゃっているのでできる限り行ってみたいと思っています。(2019年7月追記)

女子会におすすめの神楽坂グルメ

1人で東京散策するのが好きです。神楽坂はレストランとか高くて敷居が高かいイメージがありました。散策してみると歩いているだけで楽しい街だとわかりました。

自分で実際食べて納得した神楽坂のオススメのお店を紹介します。

 女子一人飲み に「カド」

ファミレスとかデパートの食堂はひとりでも臆することなく入れるのですが、何と無く普通の飲み屋さんは敷居高く感じます。入る勇気が必要です。早めの時間であれば神楽坂でも臆することなく入れるお店があります。

[caption id="attachment_839" align="aligncenter" width="320"]かど 土間で立ち飲み。[/caption]

カド

住所:東京都新宿区赤字元町1−32

赤城神社のそばです。一本裏に入った通りでちょっと隠れ家的な雰囲気。

古民家を改装したお店は入り口が二つあります。左は普通の小料理屋さん。それなりにお値段します。右側は土間。立ち飲み屋さんです。土間の立ち飲みは右の引き戸をガラガラ開けて入ります。

18時ごろに行ったらほかに誰もいなくて1人でした。立ち飲みと言いながらもハイスツールがあり、本を読みながら1人で気楽に飲める感じでいた。

料理は全品300円。簡単なつまみがあります。がっつり食べたいときは物足りないと思いますが、1杯くらい飲みたいだけであれば十分です。私はマカロニサラダともつ煮込みをいただきました。期待通りの味でした。

神楽坂という土地柄一軒家を改造したお店の土間で飲めるというのがっ魅力のお店です。あまり長居をするのは無粋な気がして、料理を2品とビールを2杯でいただいて帰りました。

 黒壁の小道で和食ランチ「千」

黒壁のかくれんぼ横丁は高級感あるお店が立ち並びます。お高そうで入りにくいイメージがありますが、新しいお店もありお値段もお手頃なお店も増えてきたようです。しかもランチであればお手頃に行けるので女子会で神楽坂の日本食屋さんに行きました。

[caption id="attachment_844" align="aligncenter" width="319"]千 ちりめんご飯もおいしい[/caption]

千(セン)

住所:東京都新宿区神楽坂3-1-43

黒壁に囲まれた石畳の小道にあるお店はとても高級感があります。本格的な割烹懐石屋さんなので夜は気軽にはいけない感じです。でもランチであれば2000円台からコースがあります。

席はカウンターでした。板前さんが料理してくれるのを眺めているだけで楽しかったです。テキパキと無駄のない動きが気持ちよく、お食事をいただく前からワクワクしてしまいます。お願いしたコースは竹籠に綺麗に盛り付けられていて女子会にぴったりでした。いろいろな食材がひとつひとつ丁寧に味付けされていて好評でした。思ったよりおボリュームがあっておなか一杯になりました。

料理の内容もさることながら、かくれんぼ横丁にある懐石屋さんでランチをいただけたということだでも、とっても満足できました。とっても好評だったのでまた、女子会を企画したいと思います。

 隠れ民家でランチ 「和らく」

神楽坂から離れていて、駅からもちょっと歩いた場所にある和食屋さん。

[caption id="attachment_840" align="aligncenter" width="360"]和らく 古民家を改修したレストラン[/caption]

神楽坂 和らく

住所:東京都新宿区筑土八幡町1-3

古民家を改装したレストランです。一軒家なので雰囲気がいいです。周囲は大きな道路に囲まれていますが、ちょっと奥まった閑静な空間です。通されたのは1階でした。和室にテーブルというおしゃれなインテリアです。廊下の床がきしんだりするのですが、古い家を大切にしているという感じが伝わってくるのが好感を持てました。案内されたのは1階の広間。畳にテーブルをあつらえた空間で中庭を眺めながら食事ができます。2階もあり大人数の女子会ランチにもよさそうです。

ランチは1000円台からあります。ひとりだったのですがちょっと贅沢なランチコースにしました。豆乳のお鍋とお造りのセット。豆乳鍋は上品な味付けでした。あまり時間がなかったのでゆっくりできなかったのが残念でした。土曜日も日曜日もランチをやっているようなので、週末のランチ会に利用するといいお店だと思います。

 若者に人気隠れ家カフェ「ムギマル2」

休日の午後にお茶をするところを探したのですが、どこも行列で待ち時間が1時間以上でした。ちょっと通りを外れて歩いている時に見つけたお店です。

[caption id="attachment_841" align="aligncenter" width="360"]麦マル 森の中の喫茶店という感じでした![/caption]

ムギマル2

住所:東京都新宿区神楽坂5-20

歩く道すがら看板を見つけたのですが入り口がよくわかりませんでした。木が生い茂っている中にドアがあるのですが人の気配が感じられずに入るのにちょっと躊躇してしまいます。勇気を出してドアを開けてみると若者で一杯の人気店でした。

普通のお家です。古いお家をそのままカフェにしている感じ。2階はところせましとちゃぶ台と座布団がぎっしいと並んでいます。とっても混んでいるので足が伸ばせなくて態勢がちょっと辛かったです。薄暗い中に看板猫がいて和ませてくれます。人にとっても慣れているようで撫でてもおとなしくしてくれていました。 色々なアーティストのギャラリーも兼ねているようでした。店内には木々が装飾されてその中に色々なものが展示されているという不思議な空間でした。

人気のメニューは「手作りのお饅頭」です。お抹茶と手作り饅頭をオーダーしました。手作りお饅頭はあんこがぎっしりつまっていてボリュームがあります。

不思議な空間でちょっと落ち着かなかないかもしれませんが、面白い空間なので、話のタネに行ってみてほしいお店です。

 お土産には「梅花亭」の鮎の天ぷら最中

[caption id="attachment_842" align="aligncenter" width="360"]鮎天ぷらもなか 女将さんのお話を聞きながら選ぶのも楽しい。[/caption]

梅花亭 神楽坂本店

住所:東京都新宿区神楽坂6-15

神楽坂にある和菓子屋さんです。入りやすい、こじんまりとした店構えです。女将さんがひとつひとつ丁寧に商品の説明をしてくれます。勧めてくれたのが鮎の天ぷら最中。「ご主人がシベリアで拘留され寒さと空腹に耐えながら、帰ったら美味しいものを作って食べたいという思いから作られたもの」だそうです。最中を油で揚げているので香ばしくしっかりとお腹にたまる感じがします。寒いシベリアでこのお菓子を考えたのだと思うと感慨深いです。作った人の思いを知ることができるというのはとても貴重なことだと思いました。

他にもカラフルでかわいい和菓子がたくさんあり、女将さんのお話を聞いているとついつい買いすぎてしましました。知り合いに配ったところどれも好評でした。

あとがき

高級なイメージがある神楽坂ですが、新旧のお店が立ち並んでいます。

ここで紹介したお店以外にもクリームパンがおいしい「亀井堂」住所:東京都新宿区神楽坂6-39(赤城神社の近く)やコロッケが人気の「大野屋牛肉店」(住所:京都新宿区神楽坂6-8)など食べ歩きができるお店もあったり、庶民的な一面もある街でした。